文化財の宿に泊まるって、なんだか特別な響きがあるよね。
でも「本当に快適なの?」「古すぎて不便じゃない?」そんな不安、きっとみんなあるはず。
和歌山が誇る日本三美人の湯、龍神温泉。その中でもひときわ存在感を放つ「上御殿」に今回、旅行ライターとして泊まってきたから、私の正直な感想を伝えさせてね。
龍神温泉「上御殿」は、ただ古いだけじゃない。歴史が織りなす空間美に息を呑んだ話
玄関をくぐった瞬間に感じた「時間の重み」と、登録有形文化財の宿
龍神温泉は、島根県の湯の川温泉、群馬県の川中温泉と並び「日本三美人の湯」として知られている秘湯なんだ。
その中でも「上御殿」は、明治20年創業という、まさに生きた歴史そのもの。
私が玄関をくぐった瞬間、まず感じたのはその空気感。磨き上げられた木の床、年季の入った梁、そして窓から差し込む光が、まるでタイムスリップしたような錯覚に陥らせるの。
登録有形文化財として、この宿がどれほどの時間と人々を見守ってきたのか、その重みが肌で感じられるんだよね。
特に、階段の軋む音や、広々とした廊下の雰囲気は、現代の機能的なホテルでは決して味わえない、独特の風情を醸し出していたよ。
文化財としての魅力と、受け継がれる「おもてなしの心」
上御殿は、単に古い建物を保存しているだけじゃない。そこには、長い歴史の中で育まれてきた、細やかなおもてなしの心が息づいていた。
帳場の方の説明や、客室へ案内してくれた仲居さんの立ち居振る舞い一つとっても、どこか懐かしく、温かい気持ちになるんだ。
豪華絢爛というよりは、質実剛健で、しかし細部にまで行き届いた手入れがされているのがわかる。
例えば、客室に飾られた調度品や、襖絵の一つ一つに、この宿の歴史と美意識が凝縮されているの。
文化財の宿に泊まるということは、ただ寝泊まりするだけでなく、その歴史の一部を体験し、その心を肌で感じることなんだって、改めて気づかされた滞在だったよ。
私が上御殿で「これは推したい!」と感じた3つの魅力
期待を裏切らない、龍神温泉の湯と貸切風呂の贅沢
やっぱり、龍神温泉に来たら、そのお湯を堪能しないと始まらないよね。
上御殿のお風呂は、期待通り、いやそれ以上に素晴らしかった。
無色透明でとろりとしたお湯は、まさに美肌の湯そのもの。肌に吸い付くような感覚で、湯上がりのしっとり感は格別だったな。
大浴場も開放感があって気持ちよかったんだけど、私が特に推したいのは、貸切風呂なんだ。
予約制でゆっくりとプライベートな時間を過ごせるんだけど、これが本当に贅沢だったの。
静かな空間で、誰にも気兼ねなく、心ゆくまで龍神の湯を満喫できる。日頃の疲れがすーっと溶けていくような、至福の時間だったよ。
旬を味わう会席料理と、歴史が香る客室でのひととき
お宿選びで食事が大事って人、多いよね。私もその一人。
上御殿の会席料理は、奇をてらわない、滋味深い味わいが印象的だった。
地元の旬の食材を丁寧に調理していて、一品一品に作り手の心がこもっているのが伝わるんだ。</
派手さはないけれど、素材の味を活かした、五臓六腑に染み渡るような料理の数々は、まさに「旅の醍醐味」って感じだった。
そして、食後には歴史を感じる趣ある客室で、静かに過ごす時間がまた良いんだよね。
私が宿泊したのは、畳敷きの広々とした和室。決して新しくはないけれど、手入れが行き届いていて、どこかホッとするような温かみがあった。
窓から見える景色を眺めながら、ゆっくりと時間が流れていくのを感じるのは、この宿ならではの贅沢だと思うよ。
私が上御殿を「推したい」理由まとめ:
- 日本三美人の湯を心ゆくまで堪能できる
- 特に貸切風呂はプライベートな贅沢を味わえる
- 地元の旬の食材を活かした滋味深い会席料理
- 歴史を感じる客室で、穏やかな時間が流れる
- 文化財としての重みとおもてなしの心が融合した空間
単なる宿泊施設を超えた、「体験」としての価値がここにはあるんだ。
泊まってわかった、上御殿で「ここは惜しいかも…」と感じた正直な点
子連れファミリーには、ちょっぴり準備が必要なこと
上御殿は、本当に素晴らしいお宿だったけれど、正直なところ、誰にでも手放しでおすすめできるかというと、少し考える部分もあるんだ。
もし、小さなお子さん連れのファミリーで検討しているなら、いくつか知っておいてほしいことがあるよ。
まず、建物が歴史的な造りだから、バリアフリーには対応していない箇所が多いの。
急な階段があったり、段差が多かったりするから、ベビーカーの移動は難しいし、小さなお子さんの手はしっかり握ってあげる必要があるね。
また、食事処も個室があるとはいえ、走り回ったり大声を出したりすると、他の宿泊客に迷惑をかけてしまう可能性もある。
子連れ向けの設備(キッズスペースやおもちゃなど)は基本的にないから、「静かに、歴史ある空間を味わう旅」に徹したい人向けだと感じたよ。
もちろん、小さなお子さん連れでも歓迎してくれる温かさはあるんだけど、事前の準備や心構えは必要かな。
古き良き文化財ならではの「現代とのギャップ」
これも文化財の宿に泊まる上での「あるある」なんだけど、現代の最新設備が整ったホテルと比べると、どうしても「ちょっとした不便さ」を感じる場面もあった。
例えば、客室のコンセントの数が少なかったり、Wi-Fiのつながりが不安定な場所があったりね。
お部屋によっては、トイレが共同だったりすることもあるから、予約時にしっかり確認することをおすすめするよ。
もちろん、これは上御殿に限らず、多くの登録有形文化財の宿で体験すること。古いものを守り、活用していくためには、ある程度の割り切りも必要だよね。
最新の快適さを求めるなら少し物足りなく感じるかもしれないけど、歴史の息吹を肌で感じたい人にとっては、それすらも「趣」として楽しめるはず。
あなたの龍神温泉旅に、上御殿を選ぶ価値があるのか、私の本音
龍神温泉「上御殿」での滞在は、私にとって単なる宿泊じゃなかった。
それは、明治から続く歴史の物語の中に、自分が入り込むような、そんな非日常の体験だったんだ。
美肌の湯に癒され、地元の恵みを味わい、静かに流れる時間の中で、日頃の喧騒を忘れさせてくれる。
確かに、最新設備を求める人や、お子さん連れでわいわい楽しみたい人には、少し不便に感じる点があるかもしれない。
でも、もしあなたが、
- 本物の歴史を感じながら旅をしたい
- 心ゆくまで温泉の恵みを堪能したい
- 静かで落ち着いた空間で、自分と向き合う時間を持ちたい
- 日常を忘れさせてくれる、特別な体験を求めている
そんな風に思っているなら、龍神温泉の上御殿は、間違いなくあなたの期待を上回る感動と満足を与えてくれるはずだよ。
私自身、またあの歴史の空間に戻りたいと、今でも時々思い出すんだ。
単なる観光地の宿ではなく、その土地の歴史と文化、そして人々の温かさを深く感じられる場所だから。
この宿で過ごした時間は、きっとあなたの旅の記憶に深く刻まれる、忘れられないものになるだろうね。
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